はじめに

これから結婚式でプロフィールムービーなどを流そうと企画する方に向けに

この記事は、作る方法とよりも、自分たち、もしくは友人に頼む際、作るには何が必要でどのくらい時間がかかるのか、そういったものに重きを置いて書きたいと思います。

わりと時間のかかる作業です

幸いな事に友人に恵まれた人生で、何組もの結婚式でプロフィールムービーを作らせてもらいました。その時の経験でなぜか動画を作る仕事も一時期やってたりして、2016年の12月には自分の結婚式で流すムービーを自分で作成したりしていました。

そんな経験から色々と書き記したいと思います。

まず、自分で作る場合は、制作期間は2〜3ヶ月は持っておいたほうがいいです。1ヶ月は後述しますが、著作権関連の申請で間に合わなくなることがあるので絶対にやめておきましょう。

自作する際のポイントを箇条書きでまとめます

  • 【写真の準備】大量の写真が必要。デジタルデータがない場合は、スキャンする手間もかかる
  • 【楽曲の使用許諾】著作権管理がなされている音楽を仕様する際には申請が必要。時間と費用がかかります。
  • 【動画作成】業者が作るような動画を最初から作るのは知識がないと時間がかかります
  • 【式場でのチェック】式場の設備に合わせて動画を流せる状態にし、事前に会場で流れるか確認が必要です。フォーマットが指定されることがあるので、作成する前から確認しておきましょう。

では一つずつ解説したいと思います。

写真の準備

プロフィールムービーの場合、基本は生い立ちから現在までの写真を用意します。

デジタルで集められるならラッキーですが、生写真だとスキャンしてデジタルにしないといけません。ただ、デジタルデータもデジカメならまだしも、携帯の古いデータだと解像度が低くて見栄えが悪くなることもあり、そういう場合は写真からスキャンしたほうが良い場合もあります。

数は多ければ多いほどいいでしょう。実家にある場合はとりあえずかき集めて二人分まとめて選別するのがいいです。新婦側は、やはり見栄えが良くないものや、昔は太ってて...とか、色々あります。それは別にいいと思います。ここで二人分と言ったのは、使いたいなと思った写真を選別し終えた時に、バランスを考えておいたほうがいいのです。

たとえば、新郎側の学生時代の写真が少なく、新婦側には学生時代の写真が大量にあるような状態などは好ましくありません。

招待客のバランスを考えるように、こういった動画内も極端にどちらかの写真が少なくなったりしないように心がけるようにしたほうがいいでしょう。

招待客と写っている写真を使うのも、ご友人の性格もありますが、変な顔で写っていたりするものを無断で使ったりすると、式場のどでかいスクリーンに映し出されてしまったりして嫌な思いをする人もいます。祝い事だからこそ、気を使って選別しましょう。

選別を終えた後、思ったより使える写真が少ないなと思ったら、今度は二人で写っている写真を追加しましょう。結婚式の準備期間中に取るのもいいでしょう。

また、バッグで流す曲の長さやテンポによっても写真の数は変わります。

リズムに合わせて写真を切り替える方が見ている方としては心地よく、自然に写ります。そうなるとバラードは写真が少なくすみ、アップテンポな曲は増える傾向にあります。

僕は毎回プロフィールムービーとエンドロールで数百枚は使用します。勿論構成にもよりますが、少なくとも、100前後あったほうがいいでしょう。

たとえば、ディゾルブ(写真が入れ替わるようにフェードインアウトするような効果)で写真を切り替えていくだけの動画でも、前後に1秒のディゾルブ効果をかけて、見てもらう時間をとっても4~5秒。となると、1分で表示する枚数は12前後、5分間の動画を作ると60前後位必要になります。これを目安として考えてみてください。

もしわかりづらいなら、写真を何枚か手に持って数を数えながらテーブルに置いていって確認すると分かりやすいかも。

楽曲の選定と使用申請

写真の準備だけでも割とかかることを前の項目で理解していただけたらなと。

続いては楽曲ですが、ムービーにはBGMがあったほうがいいです。無音でやっている人は見たことがありません。生演奏と合わせる人も居ますが、どちらを見ていいかわからなくなるので、演奏は演奏、ムービーはムービーで集中したほうがいいと個人的に思います。

多くの場合、思い入れのある楽曲を選ぶ事が多いですが、歌詞に別れを匂わすものなどが入っていないか、慶事に相応しいかは決める前に確認しましょう。

では決めたその曲は誰の曲でしょうか? 自作の曲で著作権依託していないならこの項目は気にしなくていいです。しかし、市販されているCDなどの音源を使う場合は著作権管理団体に申請を行い許可をもらう必要があります。

僕は自分たちの式の際、プランナーから自作したムービーを使う場合は必ず申請して許諾を得たものでないと流せませんと言われました。

特に昨今では著作権侵害の取り締まりが厳しくなっており、許諾がない場合はお断りするのが式場では一般化されつつあります。

僕が実際式で使用した曲は2曲です。一曲は国内アーティストでJASRAC管理の曲、もう一曲は友人のミュージシャンの曲を使わせていただきました。友人の曲は依託していなかったので、本人に許可を取るだけですみました。

では、国内アーティストのケースはどのくらいかかったかというと、

1曲(4分)。原曲を使用するというケースで二つの申請、

  • レコード会社への複製権の申請「2200円(税抜き)」
  • JASRACへの曲使用の申請「1200円程度」

大体、3500円位。(2016年時点)

これを高いと見るか安いと見るかはあれですが、べらぼうに高いわけではありません。(まぁ海外だと使用料が数十円らしいとプランナーに言われましたが))

この辺に関してはJASRACのサイトのQAを見ると手続きも書いてあるので分かりやすいです。)

https://secure.okbiz.okwave.jp/faq-jasrac/faq/show/18?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=80&page=1&site_domain=jp&sort=sort_access&sort_order=desc

2曲とも申請が必要なものの場合、曲の長さなどで金額がかわるそうですが、1万弱見ておきましょう。

JASRACになんか金払いたくないと思う人へ

気持ちはわかります。そもそも結婚式の利用は私的利用で、営利目的なのか謎です。それに昨今のニュースを見ていると本当にアーティストのために著作権管理をしているのか理解しがたい事があります。

が、僕らが勝手にアーティストの楽曲を使って良い権利とは違います。CDを買う、オンラインで曲を買う、それらは勝手に使用して良い権利にはなりません。

実際JASRAC使って思ったのは、思ってよりかは安い、しかし気軽に使う値段でもないし、手続きが煩わしい、その辺のフローをわかりやすく、かつ値段ももう少し気軽に使える値段にしたら? とは思いました。色々考えることはありますが、使用する側としては、支払ったお金がアーティストにしっかり還付されること、それを信じて支払うだけです。

話を戻します

この二つの申請を通すのに2〜3週間見ておきましょう。僕が行ったときの、メール履歴を見ると申請を初めて実際許諾を得るのに2週間ちょっとかかっていました。

JASRACの申請は割と面倒です。会員になる必要があること、会員になるには書類を申請しないといけないことなどがありました。ただ、でき上がった動画をJASRACに送ったりしてチェックしたりはしません。ので、作成途中で使用する音楽と尺が決まったら、JASRACに問い合わせ始めると余裕を持って進められると思います。

動画の作成

音楽と写真が決まったら実際に動画の作成になります。

まずはコンテ作りだ! と言う人も居ますが、動画作りを行ったことがない人がコンテと言われても・・・という感じです。また、編集ソフトで何ができるのか、自分のスキルでどの程度のものが作れるのかわからないので、変に絵コンテを作成して想像を膨らましても実際にはその通りにいかないことが多いと思います。

では、何もせずに動画作りを行えばいいかと言うと、それもよしたほうがいいでしょう。文字でもいいのでざっくりとした構成を書き起こしたほうがいいでしょう


例)
プロフィールムービー 曲 ○○○ 4分

 

イントロ 0~20秒
二人が向き合ってる写真のアップがホワイトインから始まる 少しずつ引いてくる

Aメロ  21秒〜50秒
新郎の赤ちゃんから小学校位までの写真を流す 最初に名前を出す。

サビ 51秒〜1分20秒
新郎の中学生から大学生位までの写真を流す

間奏 1分21秒〜1分30秒
新郎の社会人の時の写真を流す

Bメロ 1分31秒〜1分50秒
新婦の赤ちゃんから小学校位までの写真を流す 最初に名前を出す。

サビ 1分51秒〜2分20秒
新婦の中学生から大学生位までの写真を流す

間奏 2分21秒〜2分50秒
新婦の社会人の時の写真を流す

サビ 2分51秒〜3分15秒
新郎新婦二人の出会った頃の写真を流す

サビ 3分16秒〜3分40秒
新郎新婦二人の出会った頃の写真を流す

アウトロ 3分41〜4分
婚約指輪をはめた二人の笑顔で終わる


こんな感じです。動画のイメージもあるようなら、手書きのコンテを隣に書き込んでもいいです。パートごとの時間の使い方などがわかると頭の中で考えてるイメージができるほど写真があるのかないのかざっくりと判断がつきます。

次に動画の編集ソフトですが、これに関しては使用しているマシンや有料無料どちらをつかうのかなどで変わってきますので言及しにくいですが、複雑な編集や様々なアニメーション効果を行いたい場合などは有料ソフトの方がいい場合が多いです。ただ、最近ではフリーソフトもどんどん性能が上がっているので、実際に使ってみて考えたほうがいいでしょう。

有料ソフトで有名なのは、Adobe社のPremiere Pro やApple社のFinal Cut がありますが、もし無料のソフトと比べたいのならAdobe社を選ぶとよいでしょう。2週間の体験版をダウンロードできるので、実際に比べる事ができます。僕は有料ソフトでしか動画編集したことがないので、申し訳ないですが、無料ソフトはご自身の環境に合わせて検索してみてください。

また、写真を加工する場合はAdobe社のPhotoshopが有名ですが、GIMPなどの無料ソフトが高機能なのでそちらで代用してもいいでしょう。

Adobe社のを有料で使う場合、現在はパッケージ販売はなく、サブスクリプションのみになっています。月々契約もできるので、そちらを契約して制作が終わったら解約するのがいいと思います。

式場でのチェック

色々と苦悩して作成が終わった動画を最後に式場でのフォーマットに合わせて指定された媒体に焼きます。これは先に確認しておきましょう。

大概はDVDですが、僕は過去にプロジェクタはあるがDVDは流せないよって言われたことがありました。その時は、自分のMacBook持っていってプロジェクタにつないで流しました。

自分の結婚式の時は、DVDでしたが、ムービー毎にDVDにして、前後に5秒黒画面を流すことや、自動再生にしておく、など細かく指定されました。

なので、とりあえずDVDで流せれば大丈夫だろ、は絶対ダメです。手間でも確認しましょう。

また、会場で事前にチェックさせてもらいましょう。送付して写るかどうかを確認してもらうこともありますが、基本は出向いて会場を暗くしてもらい流してもらうのがいいです。

見切れたりしているのは修正しないといけませんが、動画が枠目一杯過ぎて余裕がなかったり、家のディスプレイと明るさなどが違うので思ったよりも見づらいなど、色々と気になるところが出てきます。

式場に確認を任せた場合、優秀なプランナーの方であればそういったところも指摘してくれるかもしれません、が、仕事の合間に確認してもらう形になるので大きく見切れず最後まで流れていれば問題ないと判断されることがあります。なので極力会場で確認させてもらいましょう。

手作りでしか味わえないこともある

どうでしょうか? 動画作成でどんな作業が必要か伝わってるとうれしいです。

業者に任せようかな、と考えた方もいるかもしれません。それもいいと思います。値段はピンキリですが、業者は基本テンプレート動画に写真やメッセージを流して作成するので、オリジナリティはなくなるでしょう。一つ一つ手作りしてくれる業者は、料金が高くなるでしょう。それだけ作業時間がいります。

ただ、満足な質になるかは、頼んでみないとわかりません。

言えることは、基本結婚式は一生に一度です。業者に頼んで高いお金払って低い品質だった場合取り返しがつきません。【次の時】は基本ありません。

自分達や知り合いに作る場合、素人感が出てしまうかもしれません。でも、それでいいんじゃないかと思います。自分たちで作る場合、出席者に向けて自分たちはこんな人間なんですと、紹介するものです。手作りだからこそ、伝わるものも増えるでしょう。大変な分、思い入れも強くなります。

友人にお願いするときは礼節を忘れずに

これは、動画作成だけではなく、全般に言えることですが、結婚式や二次会で何かを友人にお願いする場合、お礼も準備しましょう。こういうこと言うと、『友達だからそんなのいらなくない?』と言う人いますが、逆です。『友達だからこそ、お礼をしよう』と夫婦共々思えるようになってください。

『友達だからそんなのいらなくない?』のセリフはお願いされた友達が言うセリフです。

引き受けた方は、幹事クラスの仕事を任されると当日以外も作業が出てきます。休日などの自分の時間を削って作業します。ストレスはたまります。

結婚式は、自分たちを祝ってもらうために場を用意して来てもらうものです。自分たちで色々と作ったり、あいつに頼めばタダだから、ご祝儀で黒字になるとか考える人いますが、それをやると周りから誰もいなくなります。

式にまつわる様々なものは高価なものが多いです。予算よりも跳ね上がる事も多いでしょう。なので作れるものは作る、の発想になり人にお願いしたりしてしまいがちです。

お願いするときにお礼の話をすると、友人側もお願いされたときは、『友達だからそんなのいらなくない?』と言ってくれる方が多いと思います。が、実際やってみたら作業が大変で、というのはよく聞く話です。

式が終わった後に、何かレストランで食事をおごる、商品券を渡す、勿論業者と同じ価格をお礼として渡さなくていいと思います。が、最初から費用として計算して、式が終わったらお礼を伝えるとともに行いましょう。

最後に

僕は結婚式に友人は呼ばず、親戚だけ呼んで行いました。

演奏だけ音楽をやっている友人にお願いをして、司会も自分、映像、ウェルカムボード、などを自作して持っていきました。

その分食事を豪華にしたり、小さな子供が喜んでもらえるように自撮りできるフォトブースをレンタルしたり、クリスマスツリーを買って子供たちに装飾をお願いして、お礼にお菓子の詰め合わせたものをあげたりすることを式中のイベントとしたりしました。

親戚に楽しかったよ、と今でも言ってもらえて頑張ったかいがあったな、妻と話したりしています。

自分達で作る事は節約とあまり考えずに、式をより良くするためにするんだと考えて行ってください。そう思って進めていけば、素敵な結婚式になると思います。